第12回「街並みの美学」トラベルスカラシップ 結果発表


第12回「街並みの美学」トラベルスカラシップは、22大学大学院より35作品の応募をいただきました。
2017年6月、小林正美審査委員長のもと、東京大学芦原研究室OB、スカラシップ過去受賞者あわせ8名の審査員により 審査が行われました。
1次選考にて各審査員の推奨により5作品が選考され、2次選考にて下記2名の方を入賞者に決定いたしました。
なお、今回2次選考に残った3名を佳作といたしました。





【第12回「街並みの美学」トラベルスカラシップ 受賞者】 (受付番号順、敬称略)

■ No.002 後藤潤 (京都造形芸術大学通信制大学院)


■ No.008 景山亮 (東京大学大学院)



【佳作】

・ No.028 下寺 孝典 (京都造形芸術大学 大学院)
・ No.029 岸本 賢 (京都工芸繊維大学大学院)
・ No.034 畠山 拓也 (九州大学大学院)


講評  小林正美審査委員長 (東京大学芦原研究室OB・明治大学教授)

今回の芦原トラベルスカラーシップには、全体で35作品の応募があり、それぞれの内容も優れていたため、審査は困難を極めた。 しかし、その中でも、コンセプトの深さと同時に、できるだけ具体的な建築空間を提案している作品を選考しようという審査員間 の合意がなされた。受賞作品の002番の後藤君の作品は、障碍者による芸術であるアール・ブリュット(生の芸術)を取り上げ、 内外の空間があいまいな日本建築の空間を応用することで、複雑であるが、精神面にも配慮した魅力的な建築群を提案していた。 008番の景山君の作品は、多少粗削りなデザインではあったが、短冊形の敷地をうまく使いながら、商店街に米子工業高等専門学校 を分散配置する提案をしており、低密度型のコンパクトシティーの可能性を感じた。佳作作品となった028番の下寺君の作品は、空 き地や空き家が目立つ地区に畦道の作る風景を魅力的な模型作品で表現していた。029番の岸本君の作品は、京都の町に小学校の機 能を分散する「地域見守り型教育施設」を丁寧に提案していた。34番の畠山君の作品は、震災で全壊した長田地区の区画整理による バラバラな再開発を批判し、回廊を埋め込むことで、現業である製靴産業の再生を大胆に提案していた。これらの作品の評価は僅差 であったが、来年も多くの作品の応募を期待したい。